訪問日:2022.03.14
ノヴォトロイツクという街に行ってきた。(オレンブルク州, ロシア)
ここはオレンブルク州でも僻地だ。オルスクも日本で言えば秋田県みたいな僻地だ(完全個人の偏見)。ノヴォトロイツクはその西に10kmほどの所にある。
人口は2010年には約98000人が2018年のestimateでは86474と過疎が進んでいる -wikipedia
Trams in Novotroitsk ,Новотроицкий трамвай
人口8.6万の小さな都市だが、全長11kmのトラムがある。
工場に隣接した都市で「Уральская Сталь」という鋼の工場がある。
ノヴォトロイツクってどこだよと言いたくなるレベルの無名都市だが、そんな街を走る小さなトラムシステムは趣がある。
系統
- 1系統:Трамвайное управление – КХП
- 2系統:Западный Рынок – ФЛЦ
- 3系統:Трамвайное управление – Западный Рынок
1,2は日曜でも15分おき程度。3は20分おき程度。公式時刻表もあるが実働は時刻表より少し少ない気がした。
以下は筆者確認せず(peak hours only, 日曜滞在時には見なかった。yandexを見ると平日朝夕は走っているとのこと)
- 4系統:Трамвайное управление – ФЛЦ
- 5系統:Западный Рынок – КХП
現地車両内にあった路線図、Yandex Map、Urban railをもとに作成
UrbanRail.Net > Europe > Russia > Novotroitsk Tram
運賃
- 現金:17RUR
- クレジットカード:14RUR
ロシアでもおそらく最安
車両
全長が短いため45分程度で運用中のすべての車両を撮ることは出来る。一通り全車撮ってから、色々な街の背景や工場を入れて撮ってきた。
全部で8台出ていた。
塗装の色褪せ具合が良い。
ФЛЦ を発車するトラム。
工場 ウラルスティル からもくもくと立ち上る煙は圧巻で工業都市らしい風景だ。冬で-最高気温10程度の寒さのおかげで余計に煙が目立つ。
体感だが、この街では空気が悪いように感じた。おそらく工場が原因で大気汚染しているのだろう。
航空写真で見ると、工場の北2kmに、どう見ても普通の液体の色ではない赤い池があり工場廃液で汚染された湖と思われる。
訪問日が日曜だったおかげか工場へ出入りする自動車は少なく、通報されることは無かった。
僕は平日に行っていないので断言できないが工場周りをうろうろするときは注意した方が良い。
やっぱ空気が汚い気がする。
71-619はオレスクの宿へ戻るとき最後に乗った。終点でトラムおばさんに話しかけられるほっこりエピソードがあった。最後手を振ってくれてた。
戦時中のほっこりエピソードおわり
撮った車両リスト
71-619 68 1系統
71-608 65 2系統
71-608 33 3系統(朝のみ 気づいたらいなくなってた)
71-605 039 1系統
71-605 18 2系統
71-605 13 2系統
71-605 010 1系統
71-605 056 3系統
制裁の貼り紙
時事ネタ。 10. March 2022からインターナショナルなVISA MASTER CARDが使えないとの貼り紙。悲しい。こういう情報をわざわざ掲示しているのはロシアにしては親切だと思う(あくまで股間)
カードは14Pで現金は17Pのため、痛い出費である。嘘ですどっちみち無料みたいな値段です。
2022年2月24日からのウへの侵攻を行ったことに対する様々な制裁のうちのひとつです。<- 数年後読む人のための解説キャラ
街について
NOVOTROITSKに行くにはORSKに宿泊するのが便利。だがORSK自体が不便だ。モスクワ方面は毎日列車があるが、チェラビンスク方面は4~3日に1回運行しない日があり、旅程を組みづらい。
ORSKは小さい街なので都合の良い安いドミがないので個室に宿泊した。
ORSK~NOVOTROITSK は、マルシュ(バス)が10分おき程度に走っている。
おすすめのスタローバヤ
カフェ スプートニク クッキング!
ロシアの地方都市ではたまに見たことないような値段で飯が食えるところがある。
肉団子x2 パンx3 マカロニ サラダ 茶
201RUR (当時のレートで200円。暴落前でも300円)
ノヴォトロイツクで昼食を取るなら絶対おすすめだ マジで。
ロシアのスタローバヤで面白いのがパンが一切れ3P (3円)などで売っているところ。ほぼタダというかスーパーで購入するより安い。
参考:
Новотроицкий трамвай — Википедия
公式 時刻表
https://novotram.nethouse.ru/raspisanie_tramvaev_vyhodnye_dni